“稽古”の組み立て
私が “稽古” の指揮をとらせてもらうようになってから
組み立て を ガラッ と変えました!
目的は 最初に子ども達の息をあげてしまう! こと
これは、中学生時代の自分の経験から
私の通っていた中学校は、当時、公立ですが そこそこの強豪校 でした
稽古の内容はというと・・・ 徹底的に自分を いじめぬく というもの
はじめの 『切り返し』 『追い込み』 『打ち込み』 で 息があがり意識は朦朧!
肩や腕、足はパンパン!! ホント 「この、クソ顧問が・・・」 って何度も思ったもんです
そして、休憩なしですぐ 『基本稽古』 に入っていきました
入ったばかりの頃は、この “稽古” をこなすのに必死!で 何も考えられませんでしたが
少し慣れてくると 小学生時代の 『基本稽古』 と 「何か違うゾ?!」 と感じ始めて・・・
体が 極限状態 で行うので 打つことに必死なんですが “変な力が入らない” んです
今考えてみると、 「あっ これが顧問の先生の ねらい だったのか」 と
現在行っている “稽古” は、最初に 動作確認 をしてから
『切り返し』 『追い込み』 (バリエーションを増やし 飽きないように工夫して)
『打ち込み』 (同じ 部位 ばかりではなく、様々な 部位 を組み合わせて)
で、30分程度行います
そして、 休憩 をはさまずに(ここがポイント) 『基本稽古』 に移ります
※ 今まで小・中学生と稽古をしてきて、5~10分休憩をはさむと 体力が回復 してしまう(恐ろしい
回復力!)ということがわかっていますので・・・
『基本稽古』 は、くり返し行うことで 体に正しい “打ち方” を覚え込ませること! が目的
最初に 息をあげて 体を極限状態にする ことで
余分な力 を入れずに、さらに体が動かないので より大きな声 を出して気持ちを入れた
『基本稽古』 を自然に出来るようなってくれれば・・・と
(もちろん、 “流さない” ように 声がけ を徹底して行います)
今は この “稽古の組み立て” を理解しなくてもいい
「くそ~っ!」 とか 「ばかやろー!」 とか 「鬼っ!!!」 って思ってくれてかまわない
子ども達の “嫌われ役” を喜んで引き受けるので
剣道を続けていって 「 “あの稽古” こういう意味やったんやナ 」 っていつか思ってくれれば
私は “幸せ!” です